「麹や」に六歌仙を展示している。間もなく桃の節句ではあるが、東日本大震災で被災した「ひな人形」は修復できていないため、今年は六歌仙を代役とした。六歌仙には、古今和歌集などから選定された歌が綴られている。
この六歌仙の選定基準は定かではないがいずれも、恋しい人への想い、情景が綴られている。
〜中納言敦忠〜
逢(あ)ひ見(み)ての 後(のち)の心に くらぶれば
むかし(昔)はものを 思うはざりけり
〜想い〜
ついに恋しい人と契りを遂げてみた後の 愛おしい気持ちに比べたら、昔の恋い焦がれる想いなど、無いに等しいものだ。