「麹や」に六歌仙を展示している。間もなく桃の節句ではあるが、東日本大震災で被災した「ひな人形」は修復できていないため、今年は六歌仙を代役とした。六歌仙には、古今和歌集などから選定された歌が綴られている。
この六歌仙の選定基準は定かではないがいずれも、恋しい人への想い、情景が綴られている。
〜小大君(こおおきみ)〜
拾遺和歌集 17120番
岩橋の 夜の契りも たえぬべし 明くるわびしき 葛城の神
〜想い〜
久米の岩橋が完成しなかったように私とあなたの関係もきっと途絶えてしまうだろう。夜が明けたら、私はあなたに(あの鬼たちがそう考えたように)この醜い顔をさらすことになってしまう。それがとても恥ずかしくて辛いことです。