「麹や」に六歌仙を展示している。間もなく桃の節句ではあるが、東日本大震災で被災した「ひな人形」は修復できていないため、今年は六歌仙を代役とした。六歌仙には、古今和歌集などから選定された歌が綴られている。
この六歌仙の選定基準は定かではないがいずれも、恋しい人への想い、情景が綴られている。
〜藤原仲文(ふじわらのなかふみ)〜
有明の 月のひかりを 待つほどに わがよのいたく ふけにけるかな
〜想い〜
有明の月の光を待つうちに(夜が更けてしまうように)我が身に恩寵を待っているうちに、私はすっかり年老いてしまった。